「・・よろしくおねがいします・・・」 外は暗くなりはじめていた。 雪が静かに降っていて、あたしも思い出していた。 隼斗が言った、 魔法の言葉。 あの日も、こんな天気だった。 手がかじかんで、とっても寒かった日。 2月の初めの頃。 あたしは大学からの帰りに、隼斗の家に寄った。 7時過ぎくらいに、 隼斗が上司に呼ばれて、 あたしは一人でずっと待ってた。