月光花の守人

「帰れ」

「何か悪い事したなら謝るから……」



一切聞く耳を持つ気はない少年に少女が困っていると、優しい声が上から降ってきた。



「その女の子はちがうよ」

「本当か?」

「月は地上を見る事が仕事なんだから、わかるよ」

「今まで口出さなかっただろ」

「花ドロボーだから。それは、月光花の守人さんの仕事でしょ」



ぽかんとしながら少女が見ていると、少年は気まずそうに謝った。