そして、今に至るー

俺は女王の用な高圧的な言葉を放った主の方をみた。

明るい金の、毛先が巻かれた髪に派手なメイク、近隣の女子高の制服をだらしなく着こなしたーいわゆる、ギャルとか一軍女子とかというタイプの女だった。

ギャル女は俺の目の前に一枚の紙切れを差し出した。そこには稚拙な地図がかかれていた。

「ねぇ、ここにつれてってほしいんだけど」

ギャル女は高圧的な態度を崩さないまま、俺に案内を求めた。
だが、俺はお人好しではない。

「人にものを頼む態度のなってねぇ奴に協力するほど、俺は人が言い訳じゃないんでな。他当たれ」

そう言うと、俺は再び猫に目線を落とした。