「主様、デートにいきませんか?」

とあるバカ狐の悪戯のせいで顔面にコーラを浴びた私に、鬼灯は提案した

ちなみに、コーラは振られていたのではなくキャップの裏にメン◯スがくっついており、キャップを開けるとメン◯スが落ちるという巧妙かつ悪質な悪戯だ。

「…鬼灯、その提案の答えはバカ狐捕まえてこれば答えるよ」

バカ狐もとい、気狐はにやにやとした笑みから一変。この世の終わりのような顔になり、逃げ出す。

「わかりました。30秒ほど待っていてください」

鬼灯はこめかみに青筋を浮かべながら気弧を追いかけ始めた。

鬼灯の背後に文字通り般若が浮かんでいるように見えたのは私だけだろうか?

気弧の断末魔のような叫びを聞きながら、私は鬼灯の質問の答えを考えた

…途中、気弧の「助けてくれぇぇぇ!!鬼李の娘ぇぇぇ!!あ、ちょっ…尻尾やめてぇぇぇぇぇぇ!!!!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」という叫び声が聞こえたが聞こえなかったふりを決め込んだ。