鬼灯side
「遅いな…」
俺は時計を見ながら小さく呟いた。待ち合わせの時間からすでに30分経過している。
俺は小さくため息をついた。すると、露出度の高い、派手なメイクをした女が近づいてくる。
「ねぇ、君。一人で突っ立ってるけど今暇かな?一緒にお祭り回らない?」
5回目かよ…俺は「もううんざりです」という顔をしながら、口を開く。
「そっちが全部驕るならいいけど?」
逆ナンする女は大体これで諦める。女は少し顔をしかめたが、すぐにっこりと微笑み自身の体を密着させてきた。
「おごってあげる。だから一緒に行こうよ」
香水くせぇ。突き飛ばしてやろうかな…
ウザったさと香水と化粧のにおいでイライラする。俺がつき飛ばそうとした瞬間、
「四鬼、ごめん。遅くなっちゃった…!」
俺は声の聞こえる方を見た。
そして、思わず息をのんだ。