その夜はご飯を食べて、トモの提案でいつもよりほんのちょっと豪華な部屋に泊まった

窓の外には綺麗な夜景が広がっている
でも私は夜景を見るより早くトモに甘えたくて仕方なかった

思わず窓際のソファでタバコに火をつけるトモに抱きつく

「トモぉ・・・」

私は久しぶりにトモの香水の甘い香りを胸いっぱいに感じながら
彼の首筋に顔を埋めた

「会いたかったんだからね」

誰の前でも出せないような声で甘えるとトモは私の頭をポンポンと軽く叩いた

あやされているような気持ちになって
顔を上げると目の前には大好きなトモの顔

「トモぉ・・・好き」

その唇に自分の唇を重ねる

柔らかい感触にとろけそうになって
やめられなくなる

くせになって何度となく唇を欲しがると

「つぐみ、待って。タバコ、まだ火がついてる」

と、止められてしまった

仕方なくトモから体を離し、わざと唇を尖らせてスネてから
一人、目の前の大きなベッドにダイブした

その真っ白でフカフカの感触の上で、私はこれからトモに与えてもらえる感覚を期待して体がうずくのを感じていた