君はボクの天使?

「あら・・・結構、似合ってるんじゃない?」

写真のリクちゃんは太めのアイラインを入れカラーコンタクトをして今の何倍も目が大きくなっていた
髪もしっかりセットしていてそれなりにヴィジュアル系に見える

「マジで?よかったぁ・・・」

リクちゃんはグシャグシャに顔を歪めながら安心している
ケータイを返しながら私は彼を褒めてあげた

「なかなかメイク上手だよ、器用だね」

「でもすぐ、ファンデーションが崩れちゃうんだよねぇ。そうゆう時はどうすればいいの?」

それは予想外の男子からの美容相談だった

「下地とか使ってる?下地とか崩れにくいファンデーションとか使うと全然違うよ、ウチのメーカーいっぱい出てるから今度見にくれば?」

「ホント?えー、行きたいなぁ」

リクちゃんが嬉しそうにすきっ歯で笑っている
そこにオムライスが運ばれてきた

「すげーマジでかーい!!」

私達の前にかなりの量のオムライスが2個置かれた