君はボクの天使?

メニューを広げると、リクちゃんは感動の声を上げた

「おお!どれも、美味そうだー!」

「でしょー?ここ美味しいらしいし、サイズが選べるの!Lサイズがどうしても食べてみたかったんだぁ」

ここに来たかったのはまさにそれが理由だった

トモの前では絶対、そんなところ見せないけど
私は、本当は大食いだった

「いいねー、じゃあ俺もLサイズにしよっと」

リクちゃんも私のマネをして2人してLサイズを頼んだ

「昨日は、電話もらえると思ってなかったからホント全然しゃべれなくて。会話になってなかったよね、ごめんね」

オーダーを済ませるとリクちゃんが
すまなそうな表情になって言った

明るい所で見てもやっぱり彼は童顔で、しかもかなりのすきっ歯だった

私は笑いたいのをこらえて言った

「あーすごく盛り上がってて楽しそうだったね。よく飲む友達と居たの?」

「そう。俺バンドやってて昨日はメンバーとミーティング兼ねて飲んでたんだ。みんなバカだしノリがいいから」

リクちゃんがすきっ歯を見せながらニッと笑った