お店の場所は分かっていたので私がリクちゃんを連れていった

彼は私と背の高さが全く一緒で
なんだか女友達と歩いているようだった

服装はカジュアルだけどまぁまぁオシャレだった
でもそんな事も、彼氏でもないしどうでもよかった

平日の夜だからか
心配だった行列も出来てなくてスムーズにお店に入れた
あまりにも店内が明るくて可愛らしい作りで
そこにリクちゃんが妙にマッチしていて
色んな事が可笑しくて笑ってしまった

「え!?なに?なんか変?」

「いや、なんかお店が可愛いらしすぎて」

まるで女子会みたいね、と言いたかったけど
やめておいた

「可愛いよね、やっぱ、こうゆう感じが好きなの?」

「全然」

と、言ったところでちょうど店員さんがメニューを持ってきた