今、私の事“優乃”って呼んだ

“様”を付けずに


私の手を引き、
零君が愛用しているバイクに乗せてくれた



「優乃、俺のお気に入りの店でええか?」

「うん♪」


「ほな、ちゃんとヘルメット被らんとな」


「んっ―…」


―カチャ―


「ほら出発や♪」


私、内心めちゃくちゃ、
ワクワクしていた


「わーいっ♪」



―ブロロロロ―


走り出した


風が気持ちいい〜♪


バイクって良いもんだね♪


赤信号の時