子羊+狼のお話




田中さん…。
私が唯一心を開けた人。
笑えなかった私をずっと優しく
笑かけてくれた優しい人。


田中さんがいい…。



「私…部屋に戻ります。」


「えっ朝ごはんは!?ゆ―…」

―ガチャン―


―パタン―


朝ごはん何か要らない。



―トットットッ―

ん?誰――…?


「優乃様―…」


「零君―…」


「皆心配してるで?ほな食べよ?」


「要らない。」


「優乃様―…。
じゃあ外に食べにいこか」


「えっ!?」


「ほな制服とか全て揃えてから
行くで?用意してここに集合や」


「ちょ―…うん―…」

私、誰かと居たかったんだ
寂しくて、仕方無かった……

部屋に戻り、用意して玄関に
向かった



「おっ。優乃用意できたんか!
ほな出発するで?」


「うん?」