香月をふった次の日。 俺の病室には智がいた。 「香月…ふったの…?」 「あぁ…」 「なんで…?」 「俺は香月のことすきだけど、それは恋愛感情じゃない…」 「あたしも…?」 「……あぁ…」 智はちょっと困ったように笑った。 「うん。ありがとう。ちゃんと言ってくれて」 「こんな俺を…好きになってくれてありがとう」 「へへっ。どーいたしましてっ!!」 智は満面の笑顔で笑ってくれた。