「別れてほしいの」 言葉が、胸に突き刺さる。 「いやだ」 期待だけを込めて、否定した。 みなみ…今なら許せるから。 冗談だって…別れたくないって…。 そう、言ってよ…。 「もうあたし疲れちゃったの。仕事に支障がでるし、毎日病院にくるのだって大変なのよ」 「…………」 「それにゆうき。あなた自身が重いの。いつか死んでしまうあなたが。いつもその突然が苦しいの。つらいの。わかってくれる?あたしのこの気持ち」 わかりたくない。 わかったら別れが待っているから。