舞い散る花の導く先に

沖「あ、やっと帰ってきた呉羽ちゃん。」

楽しそうに沖田さんがこちらに手を振る。

呉「少し涼んでました。」

沖「ああ、ここ暑いもんね」

呉「はい。あの、この惨状・・・・」

見ると隊士たちはそこらへんに酔いつぶれ、新八さんと平助君は木に抱きついて眠っていた。

斉藤さんと土方さんはなぜか猫と戯れており、近藤さんは山崎さんと楽しそうに飲んでいた。

沖「み~んな酔っちゃったんだよねえ」

呉「もう、沖田さんは平気なんですか?」

沖「僕お酒強いからさ」

楽しそうに笑う。

もう少ししたらみんなを起こして帰りの準備をしなければと思っていると不意に手を惹かれる。

沖「ねえ、あっちに珍しい桜を見つけたんだ。見に行こうよ」

呉「あ、はい・・・」

言われるがままに手を惹かれて歩き出す。