舞い散る花の導く先に

そして少し世間話をする。

すると不意に強い風が吹き、私はバランスを崩してしまう。

呉「きゃっ!!」

とっさに桂さんが受け止めてくれる。

微かに手が触れ合った瞬間言いようのない感情が私の中にあふれる。

桂「大丈夫かい?」

穏やかに微笑む桂さん。

呉「あの、いえ、・・・・」

上手く言葉にできない。

桂「どうかしたのかい?」

この言葉を口にしたらあなたが消えてしまいそうで

おもわず私は口ごもる。

だけど、この手・・・・

呉「信長様・・・・?」