舞い散る花の導く先に

呉「どうしたの?これくらいで驚いているのに土方さんを殺せるの?」

私は男をにらむ。

するとへたへたとその場に座り込む。

肩に刺さったままの刀を抜き後ろへ投げる。

どくどくと血があふれているのがわかる。

すこし、深かったのだろうか?

呉「あなたがなんで怒られたのかはしらない。だけどそれはあなたのためを思ってのことなのよ」

私は黙っている男を見下ろしながら言葉を続ける。

呉「それが理解できないようじゃあなたはいつまでもそれ以上強くならないわ」

「くっそ・・・・くっそ・・・・・」

うなだれている男の襟元を掴む。

呉「反旗を翻すなら死ぬ気でいきなさい。生半端な気持ちなんかでこれからはやらないことね」

そういってぱっと手を話す。

多分もう男は土方さんを殺そうとしないだろう。

瞳から闘争心が消えている。

呉「わかったら部屋にもどりなさい。」

すると男は魂が抜けたようによたよたと立ち上がり歩き出す。

呉「くっ・・・・」

肩を押さえている手に血が伝わってくる。

早く止血をしなければ・・・・