舞い散る花の導く先に

「貴様!!手を離せ!!」

呉「離さない!!あなた土方さんのなにしようとしてるのよ!!!」

「うるさい!!小娘には関係のないことだ!!!」

ぶんぶんと力任せに手を振られて離しそうになるがなんとかこらえる。

呉「その刀で土方さんを殺そうとしたんでしょ!?」

「なっ!!」

男の動きがぴたりと止まる。

呉「やめなさい。あなたごときの力量じゃ土方さんは殺せないわ」

「やってみなければわからぬだろうが!!」

男は完璧我を忘れて叫んでいる。

このままでは誰かが来てしまう。

その前に、なんとかしなければ。

呉「沖田さんの信頼をあなたは簡単に裏切るの?」

「なに?」

呉「だから沖田さんが信頼して教えた技を仲間を殺すために使うのかっていっているのよ!!」

「くっ!!黙れ小娘!!!」

そう言って彼は刀を振り上げ降ろす。

きっと私が驚いて避けると思ったのだろう。

でも、ここで避けたら確実に土方さんの部屋に行かれてしまう。

私はとっさに左肩で刀を受け止める。

鈍い音と共に肩に刀が食い込む。

男「なっ!!!」