舞い散る花の導く先に

私は稽古場へと向かう。

すると沖田さんが一番隊の隊士に稽古をつけているところだった。

顔は笑っているけれど、瞳は笑っていない。

隊士たちは必死になって沖田さんにかかっていく。

そこにあるのは確かな信頼関係。

沖田さんは隊士たちを、隊士たちは沖田さんを信頼しているんだろう。

みるとそこにはさっき土方さんに怒鳴られていた隊士がいた。

呉「一番隊の人なんだ・・・」

そんなことを思っていると沖田さんが私に気づく。

沖「呉羽ちゃん。」

呉「沖田さん、稽古どうですか?」

私は小走りで駆け寄る。

沖「うん、順調だよ。それよりさ」

呉「なんですか?」

沖「僕と稽古してくれない?」

呉「え?」

沖「一番隊で僕より強い人いないし、君との稽古なら退屈しないだろうからさ」

呉「わかりました!」

こうして私たちは何度も稽古をした。