舞い散る花の導く先に

食事を終えて私は片づけを済ませる。

どうやら来週から私は巡察に加わるらしい。

呉「どうしよう・・・時間余っちゃったな。」

夕飯の支度までまだ時間があり、掃除や洗濯はもう終わってしまった。

呉「んー・・・あ、そうだ!!荷物の整理でもしようかな。」

平助くんが巡察のときに私の家に行って荷物を持ってきてくれたのだ。

どうやら私が新撰組の稽古をつけているということになっているらしい。

呉「あ、これ・・・・」

荷物の中には代々伝わる秘薬が入っていた。

この薬はどんな怪我や病気でも治すもの。

私が、濃姫の時代から伝わってきたものだ。

呉「懐かしいなあ・・・・」

よく、戦などでけがをした信長様にこれをわたしていた。

でも信長様はこんなのかすり傷だとなかなか飲んでくれなかった。

“これは将来お前が使う日がくるだろうからな”

そういっていつも微笑んでいた。

あれは一体どういう意味だったのですか?