舞い散る花の導く先に

ご飯を食べていると新八さんが不思議そうな顔で私を見つめる。

私はどうしたのだろうと思い瞬きを繰りかえる。

すると隣に座っていた原田さんが助け舟を出してくれる。

原「おいおい新八。そんなにあほ面で見つめられちゃ呉羽も困るだろうがよ。」

新「いや、呉羽ちゃんずいぶん食べる量すくねえんだなって思ってな。」

その言葉に誰もが呉羽の膳を見る。

確かにほかの隊士に比べて少ない。

土「なにも遠慮することねえんだぞ?」

土方さんが少し心配そうに尋ねてくれる。

呉「いえ、これでもたくさん食べているつもりなんですが・・・」

幹部のみなさんに比べたら少なく見えてしまうだろうな。

ご飯も2倍くらい違うし・・・・

私はそう思い苦笑いをこぼす。

原「だから呉羽はそんなに細いんだな。」

呉「いえ、そんなことないですよ?」

そういってご飯を食べる呉羽。

呉羽をみると男と女の差というものが見えてくる。