呉「い、いえ!私こそごめんなさい!!」

沖「あはは。どうして君が謝るの?呉羽ちゃんって面白いんだね。」

それはどういった意味の面白いなのかがわからず私は困った顔をしてしまう。

土「おい、呉羽を困らせてるんじゃねえよ総司。」

土方さんが苦笑いをこぼしながら近づく。

そして私に向き直る。

土「呉羽。お前の強さを見込んで頼みごとがある。」

呉「はい。」

土「これから暇な時で構わねえ。幹部の連中と巡察に行ってくれねえか?」

呉「巡察ですか?」

つまり私はこの屯所から出れるということだ。

この人たちはわたしを信用しているのだろうか?

だからこんなことを言うのだろうか?

土「ああ。」

呉「わかりました。」

わたしは大きくうなづく。

土「だが巡察は時に危険を伴う。血を見ることだってあるだろう。そして時に怪我をしちまうことだってあるかもしれねえ。だから無理にとは言わないが。」

呉「大丈夫です。怪我なんて私なれてますから。それに、怪我程度で済むならば全然かまいません。」

そう告げると周りのみんなは驚いた顔をする。

そして土方さんが私の目を見る。