痛いほどの殺気を押し返すには、受け流すしかない。

私は沖田さんの打ち込んだ剣をさらりと流す。

沖「なっ!!」

そしてさっと背後に回り沖田さんの剣を振り落す。

土「そこまでっ!!!」

沖「あーあ。僕が女の子に負けるなんてねえ。」

苦笑いをこぼす沖田さん。

呉「男とか、女とかは関係ありません。」

沖「え?」

呉「勝負の世界では男も女もかんけいないんです。勝つのは力があり、相手を冷静に見れるものなんです!!だから、そんな風に言わないでください。」

私はぎゅっと木刀を握る。

性を選ぶことはできない。

確かに女は男よりも力が劣る。

だけど、そんな風に言わないでほしい。

同じ剣を握る志は同じなのだから。

すると沖田さんが私の目線に合わせる。

沖「うん、そうだね。少し八つ当たりしちゃったね。ごめんね?」

呉「あ、いえ!!」

平「うわあ・・・・総司が謝ってるよ・・・・」

新「雨だな・・・・」