土「お前の実力を見るために、これから幹部連中と戦ってもらう。」

私はじっと土方さんの目を見る。

その真意を測るために。

その瞳には一転のくもりもない。

きっと、本当に私の実力を測りたいだけなんだろう。

呉「わかりました。少し、体を動かしてからでいいですか?」

土「ああ。」

私は庭に出て体を温める。

呉「ただいま戻りました。」

土「よし、ただ今より幹部と呉羽により試合を開始する。試合をするもの以外はよけろ。」

私はそっと道場の真ん中に行く。

どうやら相手は平助と呼ばれる人物らしい。

平「よろしくな!!手加減しねえぞ?」

呉「それはこちらの台詞ですよ。」

「はじめっ!!!」

土方さんの声を合図に私たちは打ち合いをする。

本当はもう彼の手の内は一度みてるからわかるけれども、こんな女に瞬殺されたのでは幹部としても名誉がなくなってしまうだろう。

2、3度打ち合う。

そして、次の瞬間私は彼の木刀をはじき首元に自分の木刀を押し当てる。

呉「勝負、ありですね。」

平「つ、つえー・・・・」

私はすっと木刀を下す。