舞い散る花の導く先に

信「きっと次に会いまみえるときはあちらの世に逝ったときになるのかもしれんなあ」

まるで楽しいことのようにあっけからんと言ってのける。

そう、お濃はそんな信長様だからこそ愛したのです。

濃「ふふ、そうですね。ではあちらの世であったときはまた抱きしめてくださいね?」

信「おう。お濃が嫌ってほど抱きしめてやるわ」

濃「じゃあ約束してくださいませ」

そういってそっと小指をだす。

そしてふたりで小指を絡めて微笑みあう。

遠い未来の約束。

いつかこの約束が果たされますように。

信「ではお濃。元気でな」

濃「はい。信長様もお元気で」

そういうとふっと私は意識を手放す。