忘れないでー好きなまま、さよなら-

先生は、泣いてくれた。


「君の力になれなかったね。ごめんな」


そう言って、泣いてくれた。


ずっと、涙をながした先生。


「俊介」


先生は


「そこまで送る。」


そう言い、
 マフラーを貸してくれて

怪我をする俺を
 おんぶしてくれた。


先生の背中は
 大きくて温かい。