授業なんて、頭に入って来ない。



休み時間には、皆から誕生日プレゼントをもらった。



「はいっ、誕プレ!!」


「あっ、ありがとう李胡ー♪」


突然、李胡の声のトーンが落ちた。


「小野寺と優花ね……。」

「!!」



「…、やっぱいいや。


…愛乃には言わない方がいいだろうし…。」


「!?」



「うん、気にしないで。」


「えっ、何!?」



問いかけに対して、ちょっと、と答えて、李胡はトイレの方に歩いていった。