「…はい。」
『あっ、愛乃?』
「……。」
それは、今一番あたしをからかってくるであろう人から。
つまりは、
「……お母さん?」
『あははっ、あんた、バック忘れてるって言おうとしたら、無視して出て言っちゃうからー!!』
「………すいません。」
『新君と優ちゃんに頼んで、持ってってもらったんだから、ちゃんとお礼言っときなさいよ〜!!』
ケラケラと楽しそうに話すお母さん。
対照的にあたしは元気が無くなってくる。
「はぁい……。」
『にしても、バック忘れるなんて誰に似たのか、親の顔がみたいわねー!!』
あなたが親です。
『まぁまぁ、新くんたちにはちゃんとお礼言っとくのよ。
もー、バック忘れるって…愛乃あんた面白いよ〜。』
「あーあー、分かったから!
もう、じゃーね、予鈴鳴るよ。」
『うん…。
面白いわ〜!!
あーあ、――ブチッ。』
残念そうに電話を切ったお母さん。
もう、人の失敗からかわないで欲しいや。

