「…いってきます…。」


月曜日。
あたしは家の玄関を出ようとしたら、お母さんに呼び止められた。


「ちょっと愛乃!!」


「……んー…?」


元気が出ない。


「んー?じゃないわよ!!今何時だと思ってるの!!!」

何時って…


「6時半。」


「あんた、なんて時間に家出てるの!!」


「いいじゃん。学校開くの、6時半だし。」


お母さんは、ため息。


「委員会の仕事なんだから…」


お母さんは、またため息。


「優花達には、メールしといたから。」


ちなみに、登校も3人一緒。


「愛……」


「いってきます。」


あたしは、お母さんを無視して家を出た。