「え…なんで…?」 後ろを振り向くといるはずのない人が立っていた。 だって今テレビでプレーしているのに……なんで? 「なんで?ってそれこっちのセリフなんだけど…… 杏はどうして今日ここにいるの? もしかして俺に連絡した?」 と冷静にポケットから携帯電話を取り出してチェックし始める彼。 「……」 え?優って2人いるの? もしかしてこの人、優じゃなくて優のお兄さんの圭斗さん? あたしはもうぽかーんと優に見える人を見つめるしかなかった。