またかよ……!
痛みでうずくまってしまう。
「あれ、萌さんは?」
その前にオレの心配しろよ!っていうか、謝らないのか!!
あの少年への言葉は、自分には適用されないみたいだ。
「なーんだ、せっかく買ってきたのにぃ」
彼女は片手に2つ重ねた、『アロハ家』と書かれているカップアイスを見比べていた。
上に乗っかっているカップには、すでに蓋があいていてプラスチックのスプーンが刺さっていた。
オレは痛みを忘れるように、しきりにぶつかった額を撫でてて考えた。
どこかで聞いたことのある文字を。
あろはや?あろは……。
「アロハイエ……?」
先日彼女が出した奇声を思い出した。
「ん?ほしいの?」
オレは彼女から出た優しい言葉に、声を失う。
だって、あの彼女が!このオレに!
赤ん坊が立ち上がる瞬間をみた親ってこういう思いなのかもしれないな、なんてほくそえんでいた。
カップを受け取ろうと立ち上がる。すると。
「ま、あげないけど」
……は?
オレは思わず首がコテンと傾いた。
ちょうど一つ平らげたらしく、そのカップを器用にゴミ箱に投げ入れる。
そして何事もなかったようにそそくさと冷凍庫にしまう彼女の後姿が、不思議でたまらない。
痛みでうずくまってしまう。
「あれ、萌さんは?」
その前にオレの心配しろよ!っていうか、謝らないのか!!
あの少年への言葉は、自分には適用されないみたいだ。
「なーんだ、せっかく買ってきたのにぃ」
彼女は片手に2つ重ねた、『アロハ家』と書かれているカップアイスを見比べていた。
上に乗っかっているカップには、すでに蓋があいていてプラスチックのスプーンが刺さっていた。
オレは痛みを忘れるように、しきりにぶつかった額を撫でてて考えた。
どこかで聞いたことのある文字を。
あろはや?あろは……。
「アロハイエ……?」
先日彼女が出した奇声を思い出した。
「ん?ほしいの?」
オレは彼女から出た優しい言葉に、声を失う。
だって、あの彼女が!このオレに!
赤ん坊が立ち上がる瞬間をみた親ってこういう思いなのかもしれないな、なんてほくそえんでいた。
カップを受け取ろうと立ち上がる。すると。
「ま、あげないけど」
……は?
オレは思わず首がコテンと傾いた。
ちょうど一つ平らげたらしく、そのカップを器用にゴミ箱に投げ入れる。
そして何事もなかったようにそそくさと冷凍庫にしまう彼女の後姿が、不思議でたまらない。

