……なんなんだよ。

アノ時も助けに行ったのに!

女装までしてショーの手伝いをしたのにっ!!


 そんなオレの切実なキモチを誰一人気付いてくれるわけもなく、フラリと体がよろけて、地面に叩きつけられる。



 ──挙句の果て。


「さすが葵さんです!僕を弟子にしてくださいっ」

 地面と熱い抱擁を交わすオレの手を握ってくるのは、彼。



 こンの、オトメの野郎!!





 ……──慌しい非日常は、こうして過ぎていく。



【to be continued…】