あっと言う間に放課後になり、

「紫苑ちゃん行こっか♪」

『うん…どこであるの?』

「駅前のカラオケだょー。」

『そっか…』

この道は蒼と一緒に帰る時に

通ったなぁ…

今度カラオケ行こう。とか

言ったょね…。

蒼が一番得意な歌はー…

「紫苑ちゃん‼」

『えっ?』

「忘れるために来たんだから思い出しちゃダメだょ‼」

もぅカラオケの入口に来ていた。

『うん…』

「それじゃ行こう!」

私達はお店に入った。

もぅ男子は来ているらしく

私と比呂ちゃんは

108と書いてある部屋に通された。

ガチャー

比呂ちゃんがドアを開けた。

「おっ来た来た♪」

中には男の子が二人いた。

比呂ちゃんは慣れているらしく

チャラチャラした方の男の子の隣に座った。

私は合コンなんて初めてだから

あたふたしていると

もう一人の爽やかな男の子が、

「こっち来なよ♪」

と、爽やかな笑顔を浮かべて

私に手招きをした。

私は隣に座った。

「こぅゆうの初めて?」

『はぃ…』

「俺もっ♪しかも、彼女歴なぃ♪」

この人は人懐っこい感じだなぁ…

てっきり慣れているのかと思った。

「あぁ!今慣れているって思ってたっしょ⁇」

『えっ⁉』

図星をつかれたので

つぃ声が出てしまった。

「あはは♪分かりやすいなぁ♪俺は杉浦洸枒(スギウラ コウヤ)♪中3だょ♪」

『年下⁈』

「えっ?何年?」

『高1…』

「年下に見えた(笑)」

『軽くバカにしてます?笑』

「いいやぁ♪ 可愛いなぁって思って♪名前は⁇」

『藤崎紫苑です。』

「紫苑ちゃんね♪おっけぃ♪あっメアド教えて⁇」

『はぃ…赤外線でいいですか?』

「うん♪てか、敬語やめなぃ?なんか突き放されてるって感じだし♪」

『わかった♪』

杉浦くんの笑顔は

蒼とは違う温もりを私に

与えてくれる…。

杉浦くんといると安心する…。