今の蒼は何か弱々しく感じる。

蒼の優しさが滲み出てるよ…。

私たちは唇を離すと、

しばらく

蒼に寄りかかっていた。

気づくと辺りはもぅ真っ暗だった。

「帰るかっ?」

『うん…あっ!カバン…』

「カバンは紫苑の友達が持って帰ったぞ?」

『そっか…』

比呂ちゃんにお礼言わなくちゃ。

「家どこ ?送ってく…」

『えっ…そんなの悪いよ……。』

「彼氏なんだから当然だよ…」

『…ありがとぅ……。』

私たちは学校を出た。

「俺ん家もこっちだよ」

『そぅなんだ♪』

「ついでだから、お父さんにも挨拶しとく。」

『えっ!?しなくていいよ!』

「嫌?」

『…ぅん。』

「じゃあ尚更挨拶しとく♪」

『悪魔!』