「りりーは、今日は午後に一コマなの。だから、午前中はふりー」


「りりはまず彼氏に電話。誤解とくこと」


「えー。もうちょっとで三十件だよ?もうちょっと待とうよ」
「変な記録を求めるな」


現状を改善しろ。

それから自由にしろ、あほのこっ。



「私は十時には家出て、帰ってくるの夜になるから。多分七時くらい」


「「えーーー」」


「……何?」


「「めーちゃんいないと寂しーよー」」



あんたら、実は血のつながった姉弟なんじゃないか…?


変なところで息が合いすぎだ。



「とりあえず、留守は光輝君に任せることになると思うから、ちゃんと留守番すること」


「はあい」


「…(ぽちぽちと携帯操作中)」


「食事は冷蔵庫の中の適当に使って食べていいから。使ったら食器類はちゃんと洗って片づけておくこと」


「はあい」


「…(ぽちぽちと携帯操作中)」


「誰かきても無視していいから。あと、部屋の中は勝手に漁らないこと」


「はあい」


「…(ぽちぽちと携帯操作中)」


「…あんたにも言ってんのよ、りり」
「え~?」



こっちも、信用ならん。




だがしかし、時間は待ってくれない。



「いってらっしゃーい」


「めーちゃん、気を付けてね~。おみやげよろしくー」



大学行くのに何がおみやげだ。


複雑な気分のまま、二人を家に残し大学に出向。