ガチャガチャ 「た、ただいま」 ドアを閉め、家に入った。 「おかえり」 「…遅くなってごめん、なさい…」 「高校生なんだからいんじゃん?」 侑にいが冷たい。 心配かけたってわかってる。 でも…。 そんなに怒らなくてもよくない? 「な…なんで泣いてんだよ」 いつの間にか私の目から涙が出ていた。 「…」 「…怒って悪かったよ」 侑にいは悪くないのに…。 私が泣いたりするから…。