ニットワンピにタイツ。軽いコートを羽織って、短いブーツ。 どう見ても寒そうだ。 「んー寒いかな!」 笑って言う結菜。 だよな。 俺はコートに手を突っ込んだまま、腕を広げて結菜を後ろから抱き締めるようにした。 「…侑都?」 「…暖かい?」 「…うん。暖かい♪」 回りから見れば、ただのいちゃついたバカップルだろう。 でも、そとで堂々といちゃつける喜びを噛み締めていた。