「"無償の愛"」


「…」


つけてくれた指輪の裏に書いてある。


「卒業したら…結婚してほしい」


「…侑都」


一度止まった涙も、また溢れてきた。


「結菜…返事は?」


侑都は緊張したように、笑い気味に言った。


「…はぃ!」


そう言って、私は侑都に抱きついた。


「結菜」


「…侑都」


侑都はキスを落とした。


泣いて、きっと最悪の顔だ。

でもそれ以上に、侑都といられる幸せ。

これ以上ない幸せをくれる。


侑都…大好きっ。