ピーンポーン 「あ、ごめん、出てくるね」 そう言ってかなえは部屋を出ていった。 「はぁぁー…」 なにやってんだろ私。 こんな心狭くてどうするんだろ…。 タッタッタッガチャっ 「かなえ静かに…」 っえ? 足音がうるさかったから、『静かに歩いて』って言おうとしたら…。 「ゆう…と…」 そこには侑都がいた。 「結菜行くぞ」 「えっ?」 侑都が私の上着と鞄をもって、私の腕を引っ張っていく。