なんて、まだ寝ぼけ眼で、目を擦りながら言ってきた結菜。


…愛しい


そう不意に感じた。


「あっ!」


結菜は声を出して、鼻辺りまで布団に潜っていった。


「ゆう…と」


結菜は顔を真っ赤にして、俺の名前を呼んだ。

きっと昨日のことを思い出したんだろう。


「ん?」


俺はニヤッと笑って結菜を抱き寄せた。


「ひゃっ…」


「何?」


「…昨日の…ことは忘れて?」


多分『抱いて』のことだと思う。