私にとって、英語の時間はものすごく特別な時間になった。


「これは、…~」


教卓で侑都が授業をしている。
学校での侑都は前の侑都だ。

それを見ると、私の前での侑都の姿は私だけの特別な姿なんだって思わせてくれる。


「…すみ……楠見!」


「あ、はい!」


「いつもボーッとしてんな?このページ呼んでみろ」


侑都は私だけがわかるような笑い方をして、言った。


「え、えっと…」


いつも読まされる。
けど、侑都のお陰で英語好きだけどね!