ついに結菜に告白した。 本当は前から気づいてたんだ。 でも、気づかないふりしてた。 俺の生徒だから。 俺は義兄だから。 でも、結菜は俺に真っ直ぐ思いをぶつけてきた。 その思いが、俺の曲がった心を引き出した。 「泣くなよ…」 「だって…侑にい、彼女…は?」 「…彼女?なんだそれ」 「前に町で歩いてた人とか…こないだの電話の人とか…」 町で歩いてた? 電話?