「海だぁ!でもさむっ」 私はつい呟いた。 すると侑にいは後ろから、肩に軽くはおるものをかけてくれた。 多分初めから来る気だったんだろう。 侑にいはなにも言わないから、私はあとをついていった。 浜辺と道路の段差のところに座った。 「…」 「…」 「…侑にい?」 沈黙を破ったのは私だった。 この、緊張感漂う沈黙に耐えられなかった。