もう学校を過ぎ、私の大好きな並木道を通る。


今は春だから、桜が満開となっていて、すごく綺麗でいつも見とれる。




でも今はそんなの関係ない。





私は、私はなんてことを口走ってんだ―――――――――――――――!!!




「いやぁあぁぁぁぁああああぁあああぁ」



奇声を発して、走り去っていく女子高生がどこにいるっていうんだろう。


………………、ここにいる。








私の奇声は、満開の桜の中に吸い込まれていった―――……






(好きっていうキモチは止まらない)