「オレと莉乃ってさ、
幼なじみだから小さい頃から
ずっと一緒だったんだ。
莉乃はすぐに何にでも不安がるし
その時はいつもオレが慰めて、
守ってあげてた。
で、中学3年生の頃莉乃が
オレに告白してきた。
オレも莉乃のコト好きだけど
恋としての好きじゃなく、
家族としてみたいな好きだった。
だから、断ったんだ。
でも、莉乃はその場で泣き出して
しまったんだ。
オレはそんな莉乃を放っておくことは
出来なかった。
何より、断ったコトがきっかけで
莉乃との仲が壊れてしまうのが、
嫌だったんだ。
結局オレって弱いんだよな。
だから、本当に好きでもないのに
莉乃と付き合った。
オレ最低だろ?」


