教室に戻ると、
美香が私のところに心配そうに
駆け寄ってきた。


「楓ーー。
遅かったよぉ。何だったの?」


私は、余計な心配かけたくないから
一瞬美香に今あったことを
言おうかどうか迷ったけど、やっぱり言うことにした。

「あのね、山下さん相談なんか
じゃなくて、坂本さん達に
私を呼んで来いって言われてた
みたい。で、叩かれそうになった」

「えー!楓大丈夫⁉
私も行けばよかったね…ごめん。

でも、楓がどうして叩かれなきゃ
なんないの⁉」