夜×裏 -運命のヒト-




「大丈夫。
ってかもう起きたし帰るね。」




そう言った瞬間、育斗が腕に力を入れて抱しめてきた。



育「…まだいいだろ。
それよりなんで寝不足なんだ?

仕事終わってから何かしてるわけでもねぇだろ?」



「それは……。」



今度こそ余計な事は言わない。
あの人の時は流されたけど、今度こそは自分でなんとかする。



「何もないですよ。」



育「はぁー…。
何もなかったらそんなんにならねぇだろーが。
白状しろ。」



「だから…」



育「俺は一生若葉の傍にいる。
だから教えてくれよ…。


知りたいんだ、若葉の事が……。」




耳元で少し悲しげな声で囁かれた。
そんなことされたらもう流されるしかないでしょ…




「…夢を見るんです。」



育「夢?」



「あの頃の…虐待されてた時の……。
最近では夢だけじゃなくて、幻聴とかも聞こえてくるの。


家1人だから…閉じ込められてた時のこととか、殴られてた時の事とか考えたり…。」






育斗にさらにぎゅっと強く抱しめられて、自分の体が震えていることに気づいた。





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