え…? …お母さん? 昨日帰って来なかったのに なんでここに…? 考えていると、 扉の向こうの母が叫んだ。 「そんな…っ! じゃあ、政宗は…!」 「落ち着いてください、お母様。 こればかりは、どうすることも…」 「そんなのイヤよ! なんで政宗が… 政宗ぇ…!」 泣いているようだった。 泣きながら、錯乱している。 やっぱり。 先生は何か隠していたんだ。 兄は無事じゃない。 母が泣き叫ぶような事が 兄の身におきたんだ…。