「恵梨!」



この声は…ゆぅ。



ゆぅはあたしの横を通り過ぎて新の目の前に立った。




あたしはびっくりしてぽかんとしていた。



多分すごい変な顔だったと思う。



なんでゆぅがそんなに怒っているの?



なんでゆぅがここにいるの?



とか考えていたらいつの間にかゆぅに腕を引っ張られていた。




少し乱暴だけど安心するような手。



小さいころ当たり前のように繋いできたゆぅの手が変わった。




小さいころはあたしと同じぐらいの手だったのに今はあたしの手がすっぽり入るぐらい大きくなっていた。





数年間で男の子から男の人にかわったんだなぁ。




そう思うと少しドキドキした。