それから、俺は夢を捨てた。 その時少し彼女の気持ちが分かった気がする。 大学を卒業した後は、仕事をせず、バイトを転々として生活していた。 しかし、どこか物足りなさを毎日に感じていた。 夢を諦められない自分。 真冬を諦められない自分。 そして、なぜ、なぜ、すぐに手放したのか。 そんなことを考えながら、ぐるぐると。