「ん…っ」 誰かに呼ばれたような気がしてあたしは目を覚ました。 ちょうどトンネルから抜けたところで目を覚ましたもんだから、いきなりの日光の眩しさに慌てて目を閉じる。 すると運転席で運転しているお父さんから声が届いた。 「起きたか?」 「んー…」 どうやら車に乗っているようで、尚且つ後ろのシートを陣取るように寝ていたらしい。 あれ、何で車に乗ってるんだっけ? なんて起きたての回転速度が遅い脳内で考えたところで、 「もう着くよ」 助手席に座っているお母さんがそう言った。